お子様をアレルギーから守るために

大人のアレルギーの現状

名古屋大学医療技術短期大学部名誉教授の鳥居新平先生に、アレルギーについて詳しくお話をうかがいました。

鳥居新平 先生

鳥居新平 先生

名古屋大学医療技術短期大学部名誉教授・上飯田第一病院アレルギー科嘱託医
1997年名古屋大学医療技術短期大学部名誉教授、愛知学泉大学家政学部管理栄養士専攻教授就任。2006年上飯田第一総合病院アレルギー科嘱託医に就任。現在に至る。2001年より日本アレルギー学会名誉会員、日本小児アレルギー学会名誉会員を務める。

アレルギーは生活習慣病のひとつです

くしゃみや鼻水、じんましんなど、さまざまな症状で私たちを悩ませるアレルギー。薬でその場はしのげても、季節や環境によってまた起こってしまうのが厄介ですよね。アレルギーを引き起こす原因は、「遺伝」「環境」「生活習慣」の3つが考えられます。なかでも影響力を増しているのが、環境と生活習慣。本来、アレルギーは幼少期に発症するものが多かったのですが、最近では大人になってから発症するアレルギーが急増しています。それらの原因について、大気汚染やダニ、カビなどの環境のみならず、生活習慣が大きく影響していることが近年の研究でわかってきました。

食事やライフスタイルを見直そう!

バランスのとれた食事が体にいいとは知っていても、忙しくて、つい添加物や脂質の多いインスタント食品をとりすぎていませんか? また、たばこは煙による気管支への影響が心配されるとともに、アレルギー症状を引き起こす原因となるIgE抗体の産生を促す可能性があることが分かってきています。また日々のストレスがアレルギー症状を起こすきっかけになることも。このように、アンバランスな現代食や喫煙、ストレスといった生活習慣病の原因となるライフスタイルが、アレルギー症状の要因ともなるのです。「アレルギーは治らないもの」とあきらめず、できることからはじめてみてはいかがでしょうか。

アレルギーを引き起こす原因

アレルギーは1つの全身疾患。根本的な対処が必要です

アレルギーの原因は、免疫バランスの崩れ。免疫機能が正常に働かなくなることで、花粉やダニなどのアレルゲンに対し、過剰な免疫反応を起こしてしまうのです。花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、ひと口にアレルギーといってもその症状はさまざまですが、発症のメカニズムはすべて同じ。表面に出てくる症状に違いがあるだけなのです。たとえば、ぜんそくとアトピー性皮膚炎を併発する人はとても多く、ぜんそくの治療をするとアトピー性皮膚炎がひどくなったり、アトピー性皮膚炎を治療するとアレルギー性鼻炎を発症したりすることがあります。それぞれの症状への対処だけを考えるのではなく、アレルギーを引き起こしている原因を根本から探ることが必要です。

アレルギーは全身疾患

では、アレルギーとどう立ち向かう? 次は「アレルギーに負けない体づくり」のお話