お子様をアレルギーから守るために

アレルギーと腸内環境

続いて腸内環境について、小児科医の池谷優子先生に詳しくお話をうかがいましょう。

池谷 優子 先生

池谷 優子 先生

医療法人社団池谷医院 小児科医師 1987年東京女子医科大学卒業 同年東京女子医大東医療センター小児科学教室入局。1995年東京あきる野市に池谷医院を開設。著書に『アレルギーを撃退する「おそうじ」マニュアル』(マキノ出版)など。

子どものときの腸内環境が将来のアレルギー体質を左右する!

小児アレルギーの現状でも紹介ありました「アレルギーマーチ」について、もう少し詳しくお話します。乳児期では嘔吐や下痢などの消化器症状や食物アレルギーをともなうアトピー性皮膚炎などが多くみられます。この時期の抗原(アレルゲン)となる食物の代表には、たまご、牛乳、小麦や大豆などがあります。その多くは、腸管が丈夫になる3歳頃から徐々に改善していきます。そして幼児期になると、食物性の抗原(アレルゲン)からダニやハウスダストなどの吸入性の抗原(アレルゲン)に対してアレルギー症状を起こしてくるようになります。この時期は、気道が敏感なため、気管支ぜんそくが増えてくるのです。なお、5、6歳までに発症したぜんそくは、約7割が思春期から青年期までに治り、残りが成人型のぜんそくに移行していきます。一方、この間にアレルギー性鼻炎や花粉症、じんましんをおこしてくる例もあります。

このように、子どものアレルギーは、その原因となる抗原(アレルゲン)の種類と、アレルギーの症状が年齢とともに変わっていくことが特徴です。これは「アレルギーマーチ」と呼ばれています。家族にアレルギー疾患を持つ乳児にアレルギーの症状が見られた場合、将来ダニやハウスダストにもアレルギーをおこしてくる可能性が高くなります。最近の研究で、できるだけ早い時期に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を診断し対処することで、次のアレルギー発症を予防できることがわかってきました。

子どもたち

食生活で対策を!

肉中心の動物性食品、レトルト食品、スナック菓子などは多くとりすぎると腸内環境に悪影響を及ぼすといわれています。腸内環境を整えて免疫力を高めるためには良質なタンパク質と必要量のビタミンやミネラル、繊維質を多く含む多糖類(オリゴ糖など)などの食品成分が必要となってきます。しかし、現代の食事の献立では、これらを十分に摂取するのは難しいのが現状です。アレルギー対策を考えるのなら、やはり昔ながらの和食中心の食生活がおすすめです。

先にあげた食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な食材に加え、青魚に多く含まれるDHAやEPA等のn-3系の不飽和脂肪酸を、和食中心の食事で摂ることができます。
不飽和脂肪酸の摂取のアンバランスがアレルギーをひきおこしやすくしているのです。毎日の食事でこれらの栄養素を摂取することは簡単なことではありません。
そこで、サプリメントの活用が有効な方法のひとつといえます。

子どものアレルギー対策に必見!

近年、多くのアレルギー研究者に注目されているのが、カルピス社が保有する2,000種類の乳酸菌から選びだされた「L-92乳酸菌」です。乳酸菌とアレルギーでも紹介していますが、さまざまな実験により「L-92乳酸菌」が体内の免疫細胞のバランスを整え、アレルギーの原因となるIgE抗体の産生・放出を防ぐ効果があるという結果が導かれています。子どものときの腸内環境は、大人になったときのアレルギー体質にも影響します。食生活を見直したら、L-92乳酸菌などの新たなアレルギー対策を加えてみてはいかがでしょう。

アレルギーを予防する食材と悪影響をもたらす食材

正しい食生活を心がけましょう

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